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医療経営を学ぶことは、医療人材のプロとして必要条件。学び続ける意義と目指す姿とは

病院における経営課題を解決する能力を証明する「医療経営士」の資格は、一般社団法人日本医療経営実践協会が認定するもので、その習得度や到達度により3級から1級まであります。
エムステージのメディカルヒューマンリソース(以降、MHR)事業部では、医療機関と医療従事者の最適なマッチングの支援により医療課題を解決するスタッフとして、3級以上の資格取得が推奨されています。

この「医療経営士」を取得する意義と目指す姿について、現場で活躍する3名に伺いました。

株式会社エムステージ
メディカルヒューマンリソース事業部 東京本社・仙台支社 支社長
安藤さん(中央)医療経営士1級
2016年エムステージに入社。 MHR事業部において、医師の求職を支援するキャリアプランナーとして、定期アルバイトの求職医師を担当。現在、東京本社、仙台支社の支社長を務める。2018年、2021年に年間MVPプレイヤー賞を受賞。

メディカルヒューマンリソース事業部 東京本社 マネージャー
小川さん(右) 医療経営士2級
2019年エムステージに入社。 MHR事業部において、医師の求職を支援するキャリアプランナーとして、常勤勤務の求職医師を担当。現在、東京本社 常勤チームのマネージャーを務める。

メディカルヒューマンリソース事業部 キャリアプランナー
加藤さん(左) 医療経営士3級
2021年エムステージに入社。MHR事業部において、医師の求職を支援するキャリアプランナーとして、定期アルバイトの求職医師を担当。キーメンバーとして、多くの医師を受け持つ。

――よろしくお願いします!まずは、これまでのご経歴を教えていただけますか

安藤さん:私は、新卒でキッチンメーカーに就職し、ショールームアドバイザーとして接客やメンバーの教育、イベントの企画などをおこなっていました。ライフイベントの関係で5年ほど仕事から離れましたが、同じキッチンメーカーに復職し、その後、2社目でエムステージに入社しました。

加藤さん:私は、小学生のころからフロアボールという室内ホッケー競技をやっていたのですが、大学を卒業してからも金融機関で仕事をしながら、平日の仕事終わりや休日は練習や試合に打ち込んでいました。日本代表として海外に遠征にいったり、ノルウェーのチームで3カ月間プレーしたり、フロアボールを中心にした生活を送っていました。

小川さん:私は、就職活動中に自分がやりたいことが分からず、NPO法人でキャリアコンテンツのライターをしていたことがあります。業界問わず働く様々な方に、仕事の内容や考え、ビジョンなどをインタビューし、その記事を集めてプレゼン資料を作り、中学校や高校で講演会を開催していました。
その経験を通して感じたことが、中学生も高校生も大学生も、みんな同じように将来に悩んでいるということ。そして社会に出れば、どんな仕事で働こうとも輝いている人は輝いているということです。その気づきが原動力となり、新卒で選んだ業界が人材業界でした。そこでは、人材の派遣や教育研修をおこなっていました。

――皆さん、全く異なるキャリアをお持ちなのですね!エムステージに入社された理由も伺えますか

安藤さん:私の父と兄弟が歯科医ということもあり、もともと医療業界には興味がありました。また、これまでの経験からもBtoCで、人と関われる仕事がしたいという思いがあり、エムステージに出会いました。

加藤さん:これまでフロアボール中心のキャリアでしたが、コロナの影響で引退を決めました。そこで、これまでフロアボールに注いでいた時間や情熱を今後は仕事に注ぐべく、転職することにしました。
転職の際は、いろいろな業界を視野に入れていましたが、現役時代に医師にお世話になった経験や、大学でも健康やスポーツについて学んでいたということもあり、医療業界に重きをおいていました。エムステージの面談では、まさに安藤さんもいらっしゃったのですが、話しを聞いている中でやりがいのある仕事だと思い、また、オフィスの雰囲気からもすぐに入社を決めました。

安藤さん:懐かしいですね!覚えてますよ!現場のメンバーの話しを聞くと、自分が働くイメージがもちやすいですよね。小川さんはいかがでしたか?

小川さん:私も面接の際に、現場の方の熱いお話を聞かせていただきました!
転職のきっかけは子供が生まれ、これまでの働き方を変えたいと思うようになったことだったのですが、エムステージは、まさに自分がイメージした働き方が可能でした。また、過去に自分の父親が医師に救われた経験から、前職からのキャリアである人材×医療ということでエムステージへの入社を決めました。面接で伺ったお話も、入社を決めた理由の一つです。

――MHRの皆さんは、エムステージに入社すると、まずは医療経営士3級取得を目指すかたちになるかと思いますが、医療経営士とはどのような資格なのでしょうか

安藤さん:医療経営士は、病院における経営課題を解決する能力を証明する資格になります。この資格取得に向けた勉強をおこなうことで、病院の仕組みや医療政策の流れ、抱えている課題など、医療業界における基礎的な知識から、医療経営における実践的な能力を身に着けることができます。

出典:一般社団法人日本医療経営実践協会HPより

――業界未経験の方も、医療経営士の勉強をすることで基礎知識を身に着ける事ができるのですね。医師の定期キャリアプランナーとして、アルバイト探しのお手伝いする加藤さんは3級を取得されていますが、取得することによって業務への影響はありましたか

加藤さん:会社推奨ということで始めた医療経営士の勉強でしたが、実際に進めていくと、すぐに今の業務に直接活かせるということがわかりました。
例えば、先生との面談の際に、すぐに内容が理解できるようになりました。「これ、勉強した内容だ!」と言う感じで。そのことによって、先生の反応がどんどん変わってくるのが嬉しいです。
先生のお話を自分の中にしっかりと落とし込めるようになったのは、日々の業務の中でとても大きいです。

――常勤勤務のお仕事探しをする医師のキャリアプランナーを務め、今年の7月にはマネージャーとなった小川さんは2級を取得されていますが、その背景を教えていただけますか

小川さん:2級取得を目指したきっかけは、ある病院の事務長が開催した勉強会です。医療経営士を取得した人だけが参加できる勉強会なのですが、そこで、自分たちの病院をよりよくしていくためにはどうすれば良いかを真剣に協議されている皆さんの姿をみて、安定して医療を提供するためには、経営が必要だということを肌で感じることができました。

3級では基礎知識をインプットしましたが、2級では、国の施策や将来予測の数字、中で働く方達の経営におけるスキルや成長の捉えかたなど、より経営者視点で病院経営を学ぶことができます。これにより、普段、事務長が苦労されている点や、困っていることなどを論理的に理解できるようになります。

また、その病院が抱えるその時の課題に見当をつけられるようになりました。
例えば、3級で勉強する医療法で、病室(多床室)における患者さん一人あたりの床面積の規則があるのですが、建て替えを検討されている病院に行った際に、その面積が足りないということが建て替え検討の要因の一つにあるのだと予測したり。診療報酬の改訂の歴史を勉強することで、次にどの科目が重視されるか見通しをつけ、そういった時代の流れを踏まえた上でご紹介する先生の給与の判断材料を提供させていただいたり。断片的な情報から病院側の意図や課題を理解したり、ご提案において説得力のある説明をさせていただくことが可能になりました。

――東京と仙台の支社長を務める安藤さんは、全国でも120名程(2023年8月時点)にとどまる医療経営士1級を取得されていますが、エムステージが医療経営士の資格取得を重視する背景には、どのようなものがあると思われますか

安藤さん:加藤さんもおっしゃっていましたが、先生や医療機関の方と話しをする中で「この人わかってくれるな」と感じていただいているのが表情でわかる瞬間があります。
先生や医療機関の方は、私たちのことを「人材紹介会社」としてみているので、医療のことはそこまで知らないだろうと考えていると思います。そのような中で、名刺をご覧になり反応してくださったり、逆に「どんな資格なの?」と聞いていただくこともあります。「エムステージは人材紹介会社ですが、医療専門となっていますので、医療機関の課題や医療業界のことをしっかり勉強するために全員取得しているんです」とご説明すると、私たちへの向き合い方や反応が変わり、信頼をおいてくださるきっかけになることが多々あります。

また、医療経営において、人材の影響はかなり大きいです。常勤の先生の場合は、その先生一人が来たことによって売上が大幅に上がったり、今まで取れていなかった点数がとれたり。非常勤の先生の場合は、常勤の先生を休ませたり、常勤の先生が不足している穴を補ったりなど。特に、今まで取れていなかった点数が取れるようになるというのは、その医療機関にとってかなり大きな変化となります。そのことを理解するためにも、医療経営士の勉強が重要になってくるのではないでしょうか。

――医師や医療機関からの信頼感の醸成。人材紹介が病院、そして医療に与える影響の理解。医療経営士の資格取得は、医療専門の人材紹介として、プロになるための必要条件と言えるのですね。そんな、医療経営に関する知見を日々深めていらっしゃる皆さんですが、資格を取得した先の目標を教えていただけますか。

加藤さん:実は、いまだに安藤さん宛てに、先生からご相談の連絡が来たりするんです。それを見ていて、私も安藤さんのように先生との信頼関係を築いていき「もう一度、加藤さんにお願いしたい」といってもらえるようになりたいと強く思います。他社もある中でエムステージを選んでいただけるよう、医療人材の専門として日々勉強し続けていきたいです。
そのためにも、2級取得を目前の目標として頑張ります!

小川さん:私は、マネージャーのお話しをいただいた際に、杉田社長からMHR事業部の常勤チームの会社における重要性や今後の指針などをご説明いただきました。自分の役割やチームに求められていることを、経営視点で論理的に理解することで、チームへの働きかけも明確な軸をもっておこなうことができます。

エムステージの社員の特徴は、真面目で一生懸命仕事に取り組む方が多いことだと思っています。みなさん本当にお人柄が良い方ばかりです。だからこそ、報われない努力は凄くもったいないと思っています。皆の努力がしっかりと認められ、それが会社としての成果に向かうよう、エネルギーの方向を統一し、導いていきたいです。
また、「持続可能な医療」というエムステージグループのビジョンを達成するためには、エムステージで働く私たちもまた、持続可能な働き方をしていかなければならないと思っています。持続的にチームにいてもらうことで、メンバーそれぞれにリピーターの先生や懇意にする事務長が増えていき、先生や医療機関の信頼もどんどんと大きくなっていく。それによって、成果を出しやすい環境になり、個人としてもチームとしてもより多くの良い仕事ができるようになっていく。そのような組織を目指して努力していきます。

安藤さん:医療経営士の資格という点でいうと、東京本社の全員が3級以上を取得しなければならないと思っています。それも直近です。
小川さんがおっしゃったように、エムステージグループのビジョンは「持続可能な医療」です。ここをゴールに考えた際に、ただの人材紹介会社であってはいけないと思っています。医療の現状や課題をしっかりと理解したうえで、その課題を解決する手段の一つとして医師の人材紹介をおこなっているという意識が必要だと思っています。そういった意味でも、医療経営の勉強は欠かせないのではないでしょうか。全員が3級を取得した後には、1級の取得者も増やしていきたいです。

支社長の視点では、チームの目標と、チーム皆の個人の目標、支社の目標を達成できるようにサポートしていきたいです。いろいろな施策が始まったり、数字が設定されたりなど、それぞれにストレッチが必要な部分もあるかと思いますが、そういった中で、皆がやりがいをもって働けるような環境をつくっていきたいです。

――「すべては持続可能な医療の未来のために」エムステージグループのビジョンを体現すべく、日々学び続けていく。本日はお話ありがとうございました!

エムステージグループ 医療経営士の取得状況(2023年8月時点)
・総合格者数:116名
 ー3級:71名
 ー2級:41名
 ー1級:  4名